当社運営のシェアオフィス『FEAT.ビル』へ社会科見学にお越しくださいました。
きっかけは天龍小学校の先生からのお問い合わせでした。
この小学校では以前から授業で空き家問題に取り組んでおり、社会見学で「木材」「家具」「環境」もテーマに学べるような場所を探していた際に、山翠舎にお声がけいただきました。
天龍小学校は、長野県の南端部に位置する天龍村にある小学校です。同じ長野県内とは言え、FEATビルのある長野市まで約200キロ、車で3時間以上も離れた場所から来てくれました。ありがとうございます!
FEATビル2階のイベントスペースで巨大スクリーンを前に、小さな児童さんたちがちょこんと座る姿がかわいいです。
社長の説明が始まる前に8名一人一人に古木でできたマルチプレートを手渡すと、
「ツルツルしてる!」「やすりかけてる!」と手触りや重みを感じる子供たち。
「プレゼントします」と社長が伝えると「やったー!」と大喜び。大きなバームクーヘンを手にしているようでした。
社長のプレゼンが始まると真剣にスライドに見入っていました。
某有名カフェのテーブル、旅館や店舗、このFEATビルに古木を再利用していることを説明しました。
「あなたのお家の中で10年使い続けているものがいくつありますか?
今座っている椅子は、何十年も前にオランダの教会で使われていた椅子です。
ものを大切にして捨てないことで、いつか誰か違う人が使うかもしれません。
そのプレゼントした古木プレートも樹齢200年の木でできているんです。
10年、20年長持ちしますよ。
ものを大切に使ってほしいんです。」
そう話しかける社長の言葉を子供たちの真剣な表情で聞いていました。
質問コーナーでは時間いっぱいまで次々に質問をしてくれました。
「一番好きな樹は何ですか?」と質問してくれた児童さん。
「ケヤキです。ほら、これもケヤキです。」と。コンコンコンと心地よい音に自然と集まってくれる子供たち。
他にも「一番多くの木が活用されたのはどんな古民家ですか?」「解体は月に何回やりますか?」など。
「一番のお気に入りはなにですか?」という質問には
「今これがお気に入りなんですよ!」と、小諸のコワーキングスペース「合間」のストリートビューを披露すると
「おおー!」「すげー!」と驚きの表情で食い入るように見てくれました。
素直な子供たちにほっこりします。
無事に社会科見学終わり、次の日。
社長が社員に向けて社会科見学の様子を共有した際、
「帰り際に、山翠舎に入りたいと言ってくれた児童さんもいたんです。嬉しいですよね。」とにこやかに話す表情が印象的でした。
ものを大切に使うこと。それは、自分以外の誰かを想いながら使うことではないかと感じました。
今座っている椅子が誰かが使う日が来るかもしれない。
今自分の子供が乗っている自転車は親戚の子が使うかもしれない。
築100年以上の古民家にしても、今住んでいる家は子供に受け継ぎたいという想いで現在に至り、これからの未来にも続いているのです。
山翠舎は子供たちが大人になっても、その先も古き良きものを残し続けていくために挑戦し続けていきます。
この天龍小学校の皆さんから私たちスタッフもたくさんの元気をもらいました。ありがとうございました。