日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。
そのような発信の場をつくることをミッションに、『ニューズウィーク日本版』が設立した「SDGsアワード」。
5つの部門賞と最優秀賞があり、ニューズウィーク日本版編集部が外部審査員である蟹江憲史・慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、パートナー企業と共に受賞者を選定しています。
日本企業のSDGsの取り組みを海外に発信していくことも、同アワードの目的の1つとなっています。
当社の取り組みが掲載された以下の記事が受賞対象となりました。
■ 受賞対象記事 :空き家の古民家から新たな価値を創出 世界から注目を集める山翠舎の「古木」
掲載日:2023年11月29日(水)代表山上はスピーチで、「アップサイクル」というキーワードを用いて山翠舎の取り組みについて話しました。
山翠舎では、当時使われなくなった古民家が解体されて廃棄されていくことに対する「もったいない」という想いから、古木の再利活用をスタートしました。
最近では、海外事業の展開や世界的なアーティストであるシアスター・ゲイツ氏とのコラボレーションも実現し、来月には森美術館の展示で制作協力を行います。
(森美術館「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」2024年4月24日~9月1日)■ 最優秀賞の講評
5部門賞の中でも、日本の良さを生かし、グローバルな観点からも興味深い取り組みを行っている点を特に評価し、山翠舎を選んだ。
サーキュラーエコノミーは近年注目を浴びているが、そこにストーリー性やデザイン性を組み込んだ事業展開を行っており、秀でた取り組みと言える。
「古民家そのものでなく、その建材に付加価値を創出する」という発想の転換は、言い換えれば、従来廃棄物と考えられていたものが、資源として付加価値を持ちうるということでもある。
このような発想の転換が変革につながるという点も、SDGs に取り組む多くの企業にとって参考になるものと思う。
■ 経済部門賞の講評
昔ながらの古民家を、たとえ住宅としては活用できなかったとしても、使えるところをしっかり使おうという姿勢に、まさに日本ならではの「もったいない」の精神が生きている。制作する物がおしゃれなのもいい。古いから格好悪い、ではなく、古いから格好いい、というものづくりができている。
「築 100 年以上となる新潟の古民家から取った古木で制作した」などと、ストーリーがある点も素晴らしい。ストーリーを持つということは、SDGs や持続可能性にとってとても重要である。
授賞式後、ずっしりと重いトロフィーが届きました!鉄をアップサイクルして作られているそうで環境への配慮を感じます。この重厚なトロフィーを受け取り、さらなる活動への励みとなりました。