山翠舎のブログ

代官山蔦屋書店「美意識のかけら」女性大工さんによる古木ブース制作の様子

作成者: からかま|May 18, 2022 2:00:00 AM

5月2日~5月29日開催中 「美意識のかけら」

代官山蔦屋書店にて開催中の「美意識のかけら」。古木を組み上げた特設ブースには、伝統的な職人技術を取り入れた展示に加えて、一点ものの古木を用いたプロダクトを販売しています。

代官山蔦屋書店様インスタグラムでもご紹介!【フェア】美意識のかけら⁡ 2号館 1階 建築・デザインフロア

▼この展示ブースは当社の大町倉庫工場(長野県)で女性大工さんが一から古木を刻んで製作しました。

今ではなかなか見ることのできない手刻みでつくられた「継手(つぎて)」や「仕口(しくち)」の技術が随所に施されています。

(継手(つぎて):2つの部材を繋げて、長さを増すための工法 。仕口(しくち):2つの部材を直角、または角度を持たせて組み合わせる工法)

【大工さんの職人技】古木展示ブース制作の様子

5000本もの古木を保管している当社の大町倉庫工場で展示ブースを制作しました。

▼古民家を解体した際に回収した古木の柱たち。木目、ほぞ穴、風合いに歴史を感じます。これらを組み上げていきます。

 

 

 

 

 

 
 

▼制作するのは20代の女性大工さん。古木と共に伝統の「職人技」を今、未来へ受け継ぎます。かっこいい!

継手は、金物を使わずに圧倒的強度を保ちつつ、木材の長さを延長できる日本伝統技術!木目の向きや経年変化を読み取り、正確無比な職人技が必要です。

▼上:腰掛け鎌継ぎ 下:腰掛け蟻継ぎ

▼金輪継ぎ(かなわつぎ)

▼動画もどうぞ。

ついに完成!

▼大町倉庫工場から代官山蔦屋書店まで慎重に運ばれていきます。

▼蔦屋書店に到着!丁寧に搬入され、商品が並べられて設営完了!夜間作業お疲れ様でした。

▼店舗に入って奥に進むとブースがあります。

 

製作を終えて大工さんからひとこと。

『開催一ヶ月間、色々な感性を持つ方々に見ていただき、古木のよさ、昔の大工の仕事のよさをそれぞれに感じていただきたいです。古木との出会い、山翠舎との出会い、手仕事との出会いのきっかけになればと思います。苦労もありましたが、貴重で素敵なお仕事を任せてやらせていただけたことに感謝です。ありがとうございました。』

紹介しきれなかった継手、仕口、職人技、古木の魅力がたっぷり詰まった「美意識のかけら」。ぜひお立ち寄りください!

アクセス:
代官山蔦屋書店
東急東横線 代官山駅より徒歩5分」
https://store.tsite.jp/daikanyama/acce