そこで語ったのは、長野県の小さな下請けの内装会社を元請け会社に成長させ、古木を活用した飲食店の内装工事で実績を積み、一流ブランドと取引ができるようになるまでのストーリーです。
また、代表取締役社長に就任後、さらなる事業の進化に努め、古木を活用した持続可能社会の実現に向けた仕組みを発表しグッドデザイン賞を受賞しました。今後、山翠舎が新たに取り組むシェアオフィス事業やフードロス削減事業をご紹介いたしました。
京都ホンマモン計画 with CO&COとは
アカデミック・ギャングスター代表取締役中川卓也氏をオーガナイザーに、京都烏丸のコワーキングスペース・CO&CO KYOTOで、関西の本気のスタートアップや支援人材が集まり、知見を磨く場を目指します。
第一部(18:30〜19:30)『温古創新「山翠舎」の事業紹介』
登壇者:株式会社山翠舎 代表取締役社長 山上浩明
下請けの内装会社から一流ブランドと取引ができるようになるまでのストーリーを語ります。最近ではがっちりマンデーに出演いたしました。IT会社を辞めてから建設会社を継承する中でいろいろ起きたインサイドストーリーを語ります。
▼プレゼンの様子。会場参加できない方に向けてオンライン配信もありました。
山翠舎は、長野市に本社を置く創業91年の建築会社です。2004年に山翠舎に入社した山上が、代表取締役社長に就任したのは2012年。
社長に就任後は事業を進化させるべく、下請け会社だった当社を設計施工の一貫体制の元請け会社へと成長させていきました。
飲食店を中心に内装工事を提案しており、最大の特徴は先祖代々受け継がれてきた古民家から回収した「古木」を店舗内装に再利用している点です。
古木を用いることにより、新装工事でありながら居心地の良い老舗感のある空間に仕上がります。
▼荒木町ろっかんさま ミシュラン獲得店
現在までに500件以上の施工実績を持ち、今では大手企業様の依頼をいただく機会が増え、店舗や商業施設などの設計施工にも携わっております。
▼BEAMS JAPAN SHIBUYAさま 古木をディスプレイ台としています。
社長に就任後は、数々のプレゼン大会に参加し地域で受賞する機会が増えていきました。
2020年「古民家・古木サーキュラー・エコノミー」でグッドデザイン賞受賞。日本の建築技法・文化を守る取り組みとして高く評価いただきました。
●2021年、飲食店開業支援サービス『OASIS』事業をスタート
このサービスは、物件オーナーと開業者の間に山翠舎が入り交渉を行うことで物件取得時の初期費用削減を可能にしたものです。物件取得サポートの他にも事業計画書作成のサポート、助成金申請のサポートも行います。
●2022年、シェアオフィス事業をスタート。長野市と小諸市に拠点オープン
2022年、長野市と小諸市に異なる2つのブランドを立ち上げ、コンセプトの異なるコーポラティブオフィスをオープンします。
1:長野市⇒新しいビジネスが成功するコーポラティブオフィス
2:小諸市⇒『合間(aima)』人と暮らしをつないでいくコーポラティブオフィス
▼完成イメージ図
歴史ある古民家を有効活用することで心地良い空間で仕事をすることができ、一般的なレンタルオフィスとは一線を画しています。
また、空き家問題解決への一助となることでサスティナブルな社会の実現も目指しています。
このコーポラティブオフィスには、①起業家、②長野の中小企業、③リモートワーカー、④士業の人々が集い、ビジネスが成功するためのサポート体制を整えています。
●2022年 長野市スマートシティプロジェクト採択。シェアレストランスタート予定
”長野市は先進的なデジタル技術を活用して快適性や利便性の高い「スマートシティ」を目指す事業で、市内3社が提案したプロジェクトを選んだ。(信濃毎日新聞掲載記事引用)”
山翠舎が解決したい課題は大量生産大量消費社会の是正です。
そこで、フードロス問題に着目しシェアリングレストラン事業を通じて食品ロス(フードロス)削減を目指す取り組みを始動しました。
当社が設計施工した古民家を活用したシェアリングレストランで提供するのは、規格外野菜などの廃棄食材を利用した料理です。シェア型でキッチンを貸し出す仕組みにし、長野県外から誘致した料理人がそこでで腕を振るう仕組みをつくります。
食とサスティナビリティを実現する地球にやさしい県「長野」としてのポジショニングの確立を目指します。
山翠舎は古木や古民家を通じてさらなる新しい価値の創造に挑戦していきます。
山翠舎は、「温故知新」ならぬ『温故創新(おんこそうしん)』を理念に掲げ
歴史・伝統を継(つ)ぎ、幸せがめぐる社会を創ることをミッションとしています。