こんにちは、制作部の斉藤です。
本日は新宿中井の現場より、1F部分の骨組みの修繕過程をお伝えします!
既存の柱を使いながら部材を選別し、梁や大引を入れて新しい内装の骨組みを建てていきます。
簡単に説明すると、間取りを広くするために柱を抜き、新しく梁を入れて補強する作業です。
ちなみに・・・
梁(はり):建物の水平短径方向に架けられ、床や屋根などの荷重を柱に伝える材のこと
大引(おおびき):床板や根太を支える横材のこと
とある午前中の作業をご紹介します。上の写真は作業前の様子です。柱が四カ所にありますね。
そこで、既存の柱を抜き、2箇所新しい梁を通して建物を持たせます。
下の写真は、新たに入れる梁に大工さんがノミでほぞ穴を開けている様子。大工さんは現場で正確なほぞ穴をテキパキと開けていきます。
既存の大引はその長さを活かし、柱を挟むように2本設置して、間の柱を抜いていきます
↑既存の大引を抜いて、立てています。いらない柱を切るため、一時的に支えとして立てています。
↑大引2本で支えつつ、いらない柱を切って抜きます
↑梁を組んで固定。先ほど柱の代わりに支えとして使った大引を抜きます。
作業が完了しました!全体の写真です。
梁を入れ、柱が減ったことで内部には解放感が生まれました!
簡単に説明しましたが、建物の構造を熟知した経験、知識、手際の良さ、重い木材を扱う体力が必要な仕事です。
大工さんは、常に材の方向や性格を読みながらあっという間にホゾをつくり、組んでしまいました。
「大工は奥が深いんだよ」
大工さんが一瞬見せた鋭い眼差しの中に、私が学ぶ事はまだまだ沢山詰まっています!
後日完成したお店がこちらの「お茶の間キッチン カブトムシ」
美味しいお料理とともに、解放感ある店内の仕上りにも注目していただけると嬉しいです。ではまた。
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