こんばんは、制作部の斉藤です!
今回は床の構造についてお伝えします。
新宿中井の現場にて、大工さんから一つ一つ名称を伺いました。
まず基礎部分の一番下、土の上に見えている石が束石(つかいし)、その上に床束(ゆかづか)がのります。
束石は地面(土)の湿度から木を守り、束石が動かないように固定する役割をもちます。
床束の上には大引(おおびき)が組まれています。大引は1階の床を支える梁部材、ここから伝わる力は床束と束石を通して地盤へと伝わります。
さらに大引の上に根太を入れます。根太とは床を支える補強部材を指します。
この後の工事で根太の上に床板を貼っていき、上の写真のような床の基礎構造は見えなくなります…!
そして下の写真は床材を貼った状態です。
大工は基礎構造の過程から木の反りを見たり、小口を見たりして、
常に使う一本の樹が立っていた頃の方角や上下、それによる材の癖を考えて空間の中の納まりを決めていきます。
大工が何を見て、考えているのかを気にしながら工事を進める事は、良い空間を作るために非常に大切だと感じます。
こうして後日完成したお店がこちらの「お茶の間キッチン カブトムシ」
美味しいお料理とともに、職人の技と経験がぎっしり詰まった店内もじっくりとご覧いただけたら嬉しいです。ではまた。
詳しくはこちら↓