山翠舎のブログ

【女性現場監督がつづる工事風景】ー厨房床!(二重床式) 前編ー

2021年07月06日配信

厨房防水4現場管理の斉藤です。
本日は二重床式厨房の施工過程を前編・後編の2回にわたって紹介します!

厨房の床について気にしたことがない方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、目立たない部分ほど重要です!

防水処理がきちんとされていないと、水漏れ⇒下の階とのトラブルによる補償、お店の休業、復旧工事・・・と、多額の費用と精神的ダメージに見舞われるケースがあるのです。

 


現場に戻りますが、こちらの物件は築年数のある建物の2Fです。

厨房は乾式の床にするのですが、既存コンクリートスラブから下階に水が漏れる可能性も考えられた為、漏れないように新しく防水処理を施します!

下の写真は防水処理前(Bfore)です。

厨房1

まず、こちらが左官屋さんがブロックを立ち上げた後の様子↓

厨房防水2厨房防水3

防水する範囲にはこうして、横にも漏れ出さないように立ち上がりを作ります。

写真の補足として、配管(排水と給水)を厨房区画の中に飛び込ませてあるのが見れます。これらは防水をうった後、厨房機器の下までのばしてきます。


次に、防水屋さんが防水シートを張っています。

厨房防水4

さらに、もう一度左官屋さんを入れ、保護モルタルをしてコーティング↓

厨房防水5

1日置いてモルタルが乾いたら、水を入れて満水試験をします。

厨房防水6

黄緑のテープに印をつけ、水位が下がらないかチェック。チェックが終わったら排水ポンプで水を抜きます!


そして、厨房屋さんに墨出し作業をしていただきました。

厨房機器の配置と図面をもとに、排水、給水の立ち上げ位置を記します。黒く印がいくつも書いてありますね。

厨房防水7

この黒い印の部分が、排水、給水の立ち上げ位置になります↓

次の日、設備屋さんに配管工事をしていただきました。赤い配管はお湯の給水、黒は水の給水、グレーの太めの配管は排水です↓

 

厨房防水8


一言で厨房の防水処理と言っても、左官屋さん、防水屋さん、厨房屋さん、設備屋さんと専門の業者さんとの連携が必要です。

今日はここまで。
次回後編では、いよいよ床を張っていきます!

 

後編はこちら【女性現場監督がつづる工事風景】ー厨房床!(二重床式) 後編ー

 

 

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