山翠舎のブログ

【開業】相見積もりは損か得か?見積りより大事なこと

2017年04月10日配信

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「この坪数に合うプランと見積もりを出してください」。山翠舎には、こうした内容の相談は数多く寄せられます。

施工だけを行う会社は、付き合いのある設計会社に図面を描いてもらわないと見積もりを出せません。また、設計しか行わない会社は、施工会社が決まらないと見積もりを出せません。中にはすぐに見積もり額を提示する会社もありますが、追加費用を請求されることが多いのも実はこのケースだったりします。

設計・施工でどのくらいの金額が必要なのか。店舗開業を希望する方にとっては共通の悩みです。こうした不安を取り除くため、当社は様々な状況のお客様に気軽にご参加いただける無料相談会を開催しています。

当社の使命は、お客様の大切な開業資金を活用して、後悔のない店づくりをサポートすること。300店舗以上の過去の施工例をご紹介しながら、繫盛店づくりに欠かせないポイントを徹底解説いたします。

相談会に出席していただいた方の多くは、この席上で「見積もりよりも大事なこと」にお気づきになります。その「大事なこと」について、これから少しずつご説明いたします。

 


300店舗以上の設計・施工実績に基づいて現場調査を行う

これまでの設計・施工実績をベースにして平均的な概算見積もりを申し上げることはできます。しかし、物件の状況を現場調査しないと、推定金額しかお伝えできないのが実際のところです。

中には、他社との競合を前提として当社へ相談にお越しになる方もいます。この場合、他社が当社より低い金額を提示することもあるでしょう。ですが、金額だけを見て依頼先を決定しても、満足のいく仕上がりになるかどうかは別問題だと思います。

手順として当社は、現場調査を行ったうえで、まず平面プランをご提案します。

山翠舎の打ち合わせは笑い声が絶えません。当社では、打ち合わせもお客様に提供するエンターテイメントの一つだと考えています。お客様が、楽しく、興奮して、語り尽くす。

そのプロセスを、デザイナーが受け止めて提案資料に盛り込んでいくことで、次の打ち合わせではさらに盛り上がります。

無料相談会をはじめとした打ち合わせは、基本的にはお客様にご来社いただくことになっていますが、たとえば既存のお店を経営されている方であれば、当方からお店に赴きしっかりと話し合いをさせていただきます。結局のところ、話し合いの密度とお店の完成度は比例していきます。

この過程で、お客様自身が何か気づくことがきっと生まれるはず。それは、気軽にデザイナーに相談してください。こうした繰り返しが良い図面、良いレシピが完成する秘訣でもあります。

デザイン会社に設計を依頼する場合で失敗するのは、デザイナーの敷居が高くなってしまい気軽に相談やお願いができなくなることが原因です。最終的に、ご自身が理想としているお店にならず、結果的に失敗に終わってしまいます。

そうならないように、互いに楽しみながら、全力でサポートさせていただきます。

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店舗イメージが定まらないうちに金額を気にするのは無意味!?

当社が設計・施工の見積もり金額をご提案するのは、お客様のご要望を取り入れて基本図面を完成させた後になります。

なぜこのステップまで引っ張るのか。それは、お客様がどんな店舗にしたいと考えるかで内容が大きく異なるからです。店舗イメージが定まっていない段階で、見積もり額をあれこれ考えるのはあまり意味がありません。相談会にこられた方がハッと気づくのは、まさにこの部分です。

知らない方が意外に多いのですが、店舗の設計・施工では、厨房設備や椅子、テーブルなどの家具まで含めて提案します。そうしないと内装と店舗用家具のデザインが調和せず、居心地の悪い店になるからです。ただし、使用したい家具を持ち込まれる場合はこのケースに含まれず、既存の家具にマッチする内装をご提案することになります。

また、厨房器具の内容は、どんな食事を出すかによっても大きく左右されます。飲み物と軽食のサービスなら家庭用の調理器具でまかなえるかもしれません。しかし、本格的な料理を提供したいのであれば、業務用の厨房機器を一式そろえる必要があります。これらをどう判断するかで、必要な資金や内装の意匠にかけられる予算に大きな差が生じるのです。

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山翠舎施工例「ディ フォルマッジオ クラ 6330」 千葉県八千代市ゆりのき台4-1-15

 


相見積もりをとらず信頼関係の構築に重きを置いて大満足の仕上がりに

最後に、当社が店舗改装を行った東向島にある人気イタリアレストラン「ヴァチナーラ」のケースをご紹介します。

同店のオーナーシェフは、当社一社に絞って設計・施工を検討されました。古木を使用した内装と、スタッフの対応力などにも信頼を置いていただいたのがその理由だそうです。そして相見積もりをとらなかったことについては、「理由は2つあります。ひとつは時間がかかること。山翠舎さん以外の会社も検討しなければいけないため結局時間がかかります。それが結果的に店舗のオープンも遅れ、余計な経費につながってしまします」。

もうひとつの理由は、モチベーションについて考慮した結果だそうです。

「自分も料理人で、ある意味職人なので理解できるのですが、職人に仕事を依頼する場合、相手をうまくのせると、お客様のメリットが大きくなります(笑)。その反対に、相見積もりのような信頼関係を失うようなことをすると、どうにもモチベーションが上がらなくなることもあり得ると考えました。職人は自分の仕事に誇りを持っているので、どのように振る舞うことが自分の得になるのかを考慮することも大切だと思います。コスト意識を持って仕事をすることはもちろん大切。でも安くしようと思えば、いくらでも価格は抑えることができる。素材の質や人の質を落とせばいいのですから。でも、それは職人としてできません。それが、こだわりや『お客様に変なものは出せない』『この店ならへんなものは出さないだろう』という信頼関係なんだと思います。まとめると私の結論では、相見積もりは、時間と信頼関係を失うだけだと思いますね」

改装した店舗には大満足というオーナーシェフ。きちんと信頼関係が築けたことが納得の設計・施工につながったと笑顔で話してくれました。ありがとうございました。

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山翠舎施工例「ヴァチナーラ」 東京都墨田区東向島4丁目32-10

 

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