山翠舎のブログ

【セミナー】フースタ繁盛ゼミ5月度 焼酎づくりの進化とこれから

2018年05月24日配信

フースタゼミ2こんばんは!デザイン営業部の酒井です。
本日開催されたフースタ繁盛ゼミ5月度のテーマは

「焼酎づくりの進化とこれからー焼酎マーケットの展望ー」。

フースタ繁盛ゼミ5月度

フースタゼミとは、飲食店経営者に向けて、よりハイレベルな店・会社・人づくりを目指し、フードスタジアムが毎月開催するセミナイベントです。

フースタ繁盛ゼミ【公式サイト】

▼今回はいつにもまして大人数のゲストをお迎えしてのゼミでした!
フースタゼミ1


テーマ「焼酎づくりの進化とこれからー焼酎マーケットの展望ー」

私は正直にいうと、これまでほとんど焼酎を飲んだ経験がありませんでした。
アルコールが強いから酔っ払ってしまうのと、
美味しいと思うものを飲んだこともなく、嫌煙していたつもりもないけれど選択肢があるなら日本酒やワイン。

そんな印象だった焼酎の印象が、今回でガラッと変わりました!
無知で知らない世界にしていた自分に後悔もある反面、
これから美味しい焼酎というものを楽しむきっかけを頂けた感謝も大きいです。

時間の都合で第1部のみ拝聴しましたのでレポートします。

焼酎づくりの進化とこれからー焼酎マーケットの展望ー

第1部
基調講演 黒木本店 黒木信作氏

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◯黒木信作氏

黒木本店は1885年から続く由緒ある蔵元。

代々長男が焼酎造りを継いできた経緯もあることから、黒木家に次男として生まれた黒木信作氏は家業とは別の仕事についたら良いという周りからの認知もあり、自由に育ってきたと言います。

東京の大学に進学し、飲食店でアルバイトを始めたタイミングから、料理や酒への興味が深まっていった、と言います。

創業明治十八年 芋麦米焼酎一筋 「黒木本店」。麦焼酎「百年の孤独」、麦焼酎「中々」、芋焼酎「㐂六」など。

◯焼酎の歴史

そもそも本格焼酎の定義とは、

「麹を用いて発酵させたもろみを単式蒸留機で蒸留した45度以下の日本特有の蒸留酒」。
フースタゼミ4
焼酎は日本で約500年前から作られ、最初は清酒と同じく黄麹を使い、雑穀、ヒエ、粟などから作っていました。

1960年代に麹を機械で大量生産できるようになり安定した生産ができるようになってから、焼酎は3回ほどのブームの波を作ります。

第3ブームの2000年代では、焼酎事態の品質の改良や、焼酎の糖質0の成分なども注目を浴びて健康なお酒としても人気を集め、日本全国の市場が拡大しました。

本格焼酎は、水とアルコールのシンプルなベース。

そんな焼酎を代々作り続けてきた黒木本店について、話しが広がっていきます。


理念「人を結ぶ。心をほどく。」

実は黒木さんは、2つの蔵と農業法人の3つの柱を運営しています。

1つは黒木本店
1885年に創業し、本格焼酎一筋の一貫した理念の基で生産を続けています。

2つ目は尾鈴山蒸留所
1998年創業のこちらは、当初黒木本店の移転の場所を探していたときに、異例で新しい免許がおりて2つ目の酒蔵を作りました。

山の湧き水、自然豊かな地での手仕事。その良さを生かして進化し続ける焼酎を作っています。

そして3つ目、農業生産法人蘇る大地の会。
もともと焼酎に使う作物を作っており、2004年に法人化。

▼43haの面積の畑で、芋、麦、ハーブの栽培を行っています。
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焼酎を作る上で生まれる廃液もリサイクルして有機肥料にし、
自然循環農法で作られています。

特にハーブは知り合いを畑に案内しているうちにいつしか有名レストランからの発注も来るようになり、ぼちぼちビジネスチャンスも生まれるのでは?
といった進捗状況です。

退治として掲げる信条は、

「三間を醸す」
一つは時であり、一つは土であり、一つは心です。

歴史や技術という時を経たもの、作物づくりから行う土との関わり、
人と人のつながりや、心の誠実な人が作る酒、という心持ち。

そして使命は、大地を敬う。
自然循環農法の実践など、大地の恵みに感謝し、大地の循環を大切にした作物づくり、酒造り。

 

黒田様の素材や焼酎づくりのこだわりが感じられる講演でした。あまり焼酎は飲まない私ですが、歴史や製造方法などをお聞きして飲んでみたくなりました。

自然循環農法により廃油までもリサイクルするという自然に配慮した作物づくりは、持続可能な社会を目指すSDGsの取り組みでもあり、私たち山翠舎も古木をリサイクルする点で共通するものを感じました。

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